杉江松恋不善閑居 小田原「本屋南十字」

某月某日 小田原市在住の作家さんにインタビューする仕事があった。ちょうど藤沢の有隣堂で古書フェアがあったので、帰りがけに寄ろうと考えていたのである。 話ははずみ、小田原駅まで戻ってきたときにはもう午後六時近くなっていた。これからだと、さすがに古書フェアには遅すぎる。では近隣の古本屋に寄っていくか、と思ったが、あいにく小田原駅前の高野書店は...

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杉江松恋 茅ヶ崎「古書 書肆楠の木」

杉江松恋 茅ヶ崎「古書 書肆楠の木」

某月某日 (承前) 青春18きっぷを使って静岡県富士市の渡井書店に12年ぶりに行った帰路のこと。 列車に揺られていてふと気づいたのだけど、神奈川県内の東海道線沿いにもしばらく行ってない古本屋がいくつかある。たとえば辻堂駅の古本つじ堂などは、前回いつ行っただろうか。平塚の萬葉堂書店のように、ご無沙汰しているうちにいつのまにか閉店してし...

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杉江松恋不善閑居 岳南電車と本吉原「渡井書店」

杉江松恋不善閑居 岳南電車と本吉原「渡井書店」

某月某日 この年末年始には青春18きっぷでいくつか日帰り旅行をした。行く先のひとつが静岡県の富士市である。目的は二つあった。 一つはJR吉原駅から出ている岳南電車に乗ることだ。東海道本線沿いの静岡県内には三つの魅力な第三セクターと私鉄がある。SL運行で有名な大井川鐡道、かつての姫街道に相当する場所を走る天竜浜名湖鉄道、そして岳南電車だ。富...

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杉江松恋不善閑居 寿々木米若を訪ねて南伊東「岩本書店」とよねわか荘跡

杉江松恋不善閑居 寿々木米若を訪ねて南伊東「岩本書店」とよねわか荘跡

某月某日 沼津で山仲を訪ね、東海道本線の熱海行きに乗った。まっすぐ帰らず、ちょっと寄り道である。熱海から伊東線に乗り換え、伊豆急行線の南伊東まで下る。 ここには何度か来ている。駅を出て、伊東方面に戻るように歩いていくと、すぐのところにひゃくめんそうという店がある。基本的にはリサイクルショップだが、帳場脇に天井までの高さで書棚があり、ミステ...

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杉江松恋不善閑居 中古邦楽シングルレコード専門店・沼津「TETSUYA RECORD」

杉江松恋不善閑居 中古邦楽シングルレコード専門店・沼津「TETSUYA RECORD」

某月某日 昨日、沼津の山仲に触れたので、その次に行った場所のことを書こうと思ったのだが、ちょっとした寄り道について先に。山仲から南へ下って、平松書店跡地のほうへ曲がる。信号を渡るとアーケードは切れて大手町四丁目の渋い商店街に入る。そこにあるのが中古邦楽シングルレコード専門店のTETSUYA RECORDだ。 実は山仲に行く前に店を見ていた...

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杉江松恋不善閑居 リヤカー古本屋・沼津「山仲」

杉江松恋不善閑居 リヤカー古本屋・沼津「山仲」

某月某日 (承前) 静岡市葵区の書肆猫に縁側で、リヤカー古本屋の情報を得た。沼津市の古本屋であれば、片浜駅前の書肆ハニカム堂に行けば情報も得られるだろうと急行したところ、店主に意外な人に引き合わされた。なんと件のリヤカー古本屋こと、山仲のご主人だったのである。 青春18きっぷの期間が終わった1月のとある火曜日、またもや東海道...

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杉江松恋不善閑居 片浜「書肆ハニカム堂」の偶然

杉江松恋不善閑居 片浜「書肆ハニカム堂」の偶然

某月某日 (承前) 静岡市葵区の書肆猫に縁側で、最近沼津にリヤカーを引いて古本販売をしている人が現れたという情報をいただいた。静岡県東部の書店状況だったら、書肆ハニカム堂が詳しいのでは、ということでさっそく東海道本線片浜駅までやってきたのだが。 片浜駅は、北側にショッピングセンターがあって栄えているのだが、南側は少し歩けば沼津から続...

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杉江松恋不善閑居 静岡・書肆猫に縁側

杉江松恋不善閑居 静岡・書肆猫に縁側

某月某日 いや、正確に言えば2023年も押し迫った、12月29日に静岡県静岡市に行ったのである。目的は書肆猫に縁側を訪ねることだ。 ここ数年静岡には何度も足を運んでいて、個人経営の古本屋で行ったことがない店はほとんど無くなっている。ところが昨年、まったく知らない古本屋が静岡市内にできていたのである。知ったのはSNS経由だったと思う。市内北...

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リアルサウンド認定2023年度国内ミステリーベスト10選定会議結果発表!

リアルサウンド認定2023年度国内ミステリーベスト10選定会議結果発表!

標記、12月26日に千街晶之・若林踏・杉江松恋によって開催された選定会議の結果、以下のように順位が決まりました。選考の過程については、後日リアルサウンドに記事掲載いたします。ご期待ください。 1位『魔女の原罪』五十嵐律人(文藝春秋) 2位『あなたが誰かを殺した』東野圭吾(講談社) 3位『エレファントヘッド』白井智之(角川書店...

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リアルサウンド認定2023年度翻訳ミステリーベスト10選定会議順位発表及び「翻訳メ~ン!」終了のお知らせ

リアルサウンド認定2023年度翻訳ミステリーベスト10選定会議順位発表及び「翻訳メ~ン!」終了のお知らせ

標記、12月22日に川出正樹・杉江松恋によって開催された選定会議の結果、以下のように順位が決まりました。選考の過程については、後日リアルサウンドに記事掲載いたします。ご期待ください。 1位『トゥルー・クライム・ストーリー』ジョセフ・ノックス/池田真紀子訳(新潮文庫) 2位『ラブクラフト・カントリー』マット・ラフ/茂木健訳(...

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