玉袋筋太郎 一覧

杉江松恋不善閑居 スナック玉ちゃんで玉袋筋太郎さんにお会いした

某月某日 相変わらず成果物が出ない日々。こんなことで食っていけるのだろうかと不安になる。だが腐っていても仕方ない。 ぎりぎりまで無駄な努力をして都内某所へ。芥川・直木賞の受賞パーティーである。無駄にキャリアは長いが、実は出席するのは初めてだ。どうも人の多い場所は疲れるのである。しかし今回は芥川賞受賞の朝比奈秋さんから直接お声がけいただいたので何が...

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杉江松恋不善閑居 『芸人本書く派列伝』は浅草キッド推薦本である

杉江松恋不善閑居 『芸人本書く派列伝』は浅草キッド推薦本である

某月某日 また新刊『芸人本書く派列伝』のお話。 本を出すにあたり、帯に推薦文をいただくという話になった。一人は当然、連載媒体であった〈メルマ旬報〉編集長の水道橋博士である。そこにもう一人。ならば玉袋筋太郎しかないだろう。別件の取材でお会いしたときにお願いしたところ、快く引き受けてくださった。というわけで『芸人本書く派列伝』は「浅草キッド推薦」なの...

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杉江松恋不善閑居 ミエル川口古本市と玉袋筋太郎さんのこと

杉江松恋不善閑居 ミエル川口古本市と玉袋筋太郎さんのこと

某月某日 午前中に一本インタビュー取材があった。出版社にお邪魔して話を伺う。終わって帰ろうとしたら、その会社の編集者が多数出てきて、名刺交換時間になった。インタビューイを待たせてインタビューアが名刺交換しているというのもなかなか無い図式だと思う。落ち着かなかった。 終わって木馬亭へ。6月の木馬亭定席は代演が多く、この日はトリの天光軒満月さんがお休...

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芸人本書く派列伝vol.25 ビートたけし『やっぱ志ん生だな!』玉袋筋太郎『粋な男たち』

芸人本書く派列伝vol.25 ビートたけし『やっぱ志ん生だな!』玉袋筋太郎『粋な男たち』

落語界一の大物・林家木りんの著書が出ていた。『師匠! 人生に大切なことはみんな木久扇師匠が教えてくれた』(文藝春秋)である。ただしこの場合の大物とは、文字通り新潮がでかいことを指している。林家木りん、192センチもあるのだ。190センチのアントニオ猪木より大きく196センチのジャンボ鶴田にはわずかに及ばない。父が元大関・清國なのだから...

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小説の問題vol.36「かっこ悪くてかっこいいこと」 浅草キッド『お笑い男の星座』・逢坂剛『しのびよる月』

小説の問題vol.36「かっこ悪くてかっこいいこと」 浅草キッド『お笑い男の星座』・逢坂剛『しのびよる月』

小説におけるかっこいい町とかっこわるい町というのがあるように思うのです。 たとえば、一昔前だったら、六本木は疑いようもなくかっこいい町だったろうけど、今臆面もなく六本木をかっこよく書くのはかっこ悪いことである。逆に本郷あたりを書くのは、少しばかりかっこいいかもしれない。つまり洗練された、常時かっこいい町というものが、東京には存在しなくな...

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芸人本書く派列伝returns vol.14 玉袋筋太郎『スナックの歩き方』

芸人本書く派列伝returns vol.14 玉袋筋太郎『スナックの歩き方』

たけし軍団の芸人は早くテレビを捨てて寄席に出るべきではないか、と昔思っていた。 ビートたけしの命によってタップダンスを習わさせられている、などという噂を聞いたころだからかなり昔のことだと思う。 その考えが正しかったかどうかといえば、率直に言えば外れだった。テレビにすっかり定着した軍団員もいれば、政界進出を果たした剛の者もいて、思ったほど寄...

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杉江松恋不善閑居 ビートたけしの落語について(水道橋博士のメルマ旬報補足)

立川梅春ことビートたけしの落語をちゃんと聴いてみたいと思いつつ、いまだ果たせずにいる。この場合のちゃんと、とは生で、ということを意味するので、当分先になりそうだ。 昨日配信された〈水道橋博士のメルマ旬報〉で、連載「芸人本書く列伝」は三冊の本をとりあげた。「師弟と芸名」で括って考えた三冊でもある。取り上げた順に書くと、林家木りん『師匠! 人生で大切なこと...

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チミの犠牲はムダにしない! その17『男子のための人生のルール』玉袋筋太郎

チミの犠牲はムダにしない! その17『男子のための人生のルール』玉袋筋太郎

『男子のための』とあるが、いつまでも親子が対話を絶やさずにいるにはどうしたらいいか、ということについて書かれた本だ。すべての人に読んでもらいたい。 =============================== 杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第17回「男子のための人生のルール」玉袋筋太郎(理論社)    前三回の更新では...

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杉江の読書 玉袋筋太郎+プロレス伝説継承委員会『抱腹絶倒プロレス取調室』(毎日新聞出版)

杉江の読書 玉袋筋太郎+プロレス伝説継承委員会『抱腹絶倒プロレス取調室』(毎日新聞出版)

藤原(喜明) あのね、これはハッキリ言っとくけど、俺のほうから「俺はアイツの師匠だ」と言うことはないから。俺は教えたつもりでも、教えられたほうがそう思ってなかったら師弟じゃないんだよ。師匠と弟子というのは、弟子のほうが決めるものなんだよ。  藤原喜明が師・アントニオ猪木を語り、グレート小鹿が馬場の「兵隊」時代を振り返り、将軍KYワカマツが国際プロレスの...

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