水道橋博士 一覧

杉江松恋不善閑居 町山智浩氏の故・唐沢俊一氏分析に引き寄せて

某月某日 秋季例大祭原稿でかなり追いつめられている。現在の進捗率は47.5%というところ。 ここ数日切羽詰まった商業原稿をやらねばならず、昨日から今朝にかけて2本を送稿した。これによって10月末までに稼がなければならない原稿料への進捗率は23.73%に達した。遅いがまずまずという成績か。先週末から新しい仕事の依頼が相次いでおり、昨日も一件あった。...

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杉江松恋不善閑居 『芸人本書く派列伝』は浅草キッド推薦本である

杉江松恋不善閑居 『芸人本書く派列伝』は浅草キッド推薦本である

某月某日 また新刊『芸人本書く派列伝』のお話。 本を出すにあたり、帯に推薦文をいただくという話になった。一人は当然、連載媒体であった〈メルマ旬報〉編集長の水道橋博士である。そこにもう一人。ならば玉袋筋太郎しかないだろう。別件の取材でお会いしたときにお願いしたところ、快く引き受けてくださった。というわけで『芸人本書く派列伝』は「浅草キッド推薦」なの...

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杉江松恋不善閑居 お笑い浅草21世紀と水道橋博士生誕祭

杉江松恋不善閑居 お笑い浅草21世紀と水道橋博士生誕祭

某月某日 本日が八月の千秋楽となる、お笑い浅草21世紀の木馬亭定例公演へ。歌のコーナーにゲストで天中軒月子さんが出演されるので、師匠の雲月会長にお誘いいただいていたのである。月子さんの出番は前半、「月に雲、地に歌、人に心」のキャッチフレーズは私が独演会のときにつけたものなのだが、気に入っていただきこの日も間のMCで言ってくださった。みなさんも三...

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杉江松恋不善閑居 鬼怒川で水道橋博士『本業2024』を読んで考えた

杉江松恋不善閑居 鬼怒川で水道橋博士『本業2024』を読んで考えた

某月某日 鬼怒川にて目覚める。朝食は定番の湯葉かと思ったが違った。大きな鮭のかま焼きがメインで、これはこれで美味しい。宿を出て河畔を少し歩いてからチェックアウトする。 鬼怒川駅は7年前からSL大樹号の発着駅になっており、転車台が移設されている。ちょうど大樹がそれに乗って方向転換するというので、柵にしがみついて録画した。著作権上で問題がなければ、Y...

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杉江松恋不善閑居 水道橋博士、当選おめでとうございます

杉江松恋不善閑居 水道橋博士、当選おめでとうございます

某月某日 今抱えている仕事。レギュラー原稿×5。イレギュラー原稿×3(新人賞選評、エッセイ、解説)。書き下ろしの初稿戻し。 やらなければならないこと。主催する会の準備×1。 目が覚めたら水道橋博士が参議院議員になっていた。圓生とパンダが死んだ日ではないが、水道橋博士と生稲晃子が当選した日ということで記憶に残りそうであ...

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小説の問題vol.36「かっこ悪くてかっこいいこと」 浅草キッド『お笑い男の星座』・逢坂剛『しのびよる月』

小説の問題vol.36「かっこ悪くてかっこいいこと」 浅草キッド『お笑い男の星座』・逢坂剛『しのびよる月』

小説におけるかっこいい町とかっこわるい町というのがあるように思うのです。 たとえば、一昔前だったら、六本木は疑いようもなくかっこいい町だったろうけど、今臆面もなく六本木をかっこよく書くのはかっこ悪いことである。逆に本郷あたりを書くのは、少しばかりかっこいいかもしれない。つまり洗練された、常時かっこいい町というものが、東京には存在しなくな...

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芸人本書く列伝classic vol.19 樋口毅宏『タモリ論』~メルマ旬報連載を辞めるつもりだった原稿

芸人本書く列伝classic vol.19 樋口毅宏『タモリ論』~メルマ旬報連載を辞めるつもりだった原稿

以下の原稿では樋口毅宏『タモリ論』をとりあげている。水道橋博士から、全連載で同書についてなんらかの形で書いてもらいたいという要請があったのだ。樋口氏はメルマ旬報の連載陣の一人であったので、その形で応援しようということである。 実はこのとき、メルマ旬報の連載を辞めるつもりでいた。正確に言えば、この原稿を送ってもし掲載を断られたら辞意を申し出るつもりでいた...

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芸人本書く列伝classic vol.12 園子温『非道に生きる』

芸人本書く列伝classic vol.12 園子温『非道に生きる』

4月30日に映画監督の園子温氏が水道橋博士と組んで芸人デビューを果たすという(注:2013年当時)。これを聞いて最初に思ったことをまず書かせていただく。 立川流かよ! Bコースかよ! 立川流Bコースについてこのメルマガを読んでいる方に説明する必要はないかもしれないが一応。七代目立川談志(故人)が1983年に落...

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芸人本書く列伝classic vol.11 みうらじゅん『キャラ立ち民俗学』

芸人本書く列伝classic vol.11 みうらじゅん『キャラ立ち民俗学』

当初は水道橋博士編集長が本を選んで私が読んで書評、それに応える形で博士が課題書を読む、という往復書簡のような企図だったこの連載。しかし、多忙な博士に毎回その本を読む時間を取ってもらうというところに無理があった(当時は月2回刊だった)。また、博士の挙げる本の中に、自分だったらわざわざ書評しないものが含まれていたことも事実である。そういう縛りを受けて連載をやると...

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芸人本書く列伝classic vol.5 水道橋博士『藝人春秋』

芸人本書く列伝classic vol.5 水道橋博士『藝人春秋』

下記の文章は「水道橋博士のメルマ旬報」に掲載されたものだが、初出はエキサイトレビューである。公開した後で博士と話す機会があり、あれをぜひメルマ旬報に、という要請があったので再掲することになった。ただし、そのまま載せるだけでは原稿料の二度取りみたいであまりにも芸がない。そこで、エキサイトレビューへの発表時には内容に一般性がないと考えてあえて書かなかったことを追...

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