某月某日
この週末は1月24日(土)が〈スギエゴノミ〉で、午前中に天中軒かおり・玉川絹華勉強会、午後に木村勝千代独演会があった。会場はもちろんアートスペース兜座。
勉強会では玉川絹華名披露目の会が6月13日(土)に浅草木馬亭で行われることが発表された。現在の浪曲には真打制度がなく、前座身分から落語でいう二ツ目に昇進するときに名披露目が行われる。それをもって芸人として一本立ちするわけである。絹華さん、おめでとう。なお、勉強会は絹華さんの後に他のどなたかが入り、天中軒かおりさんとの二人会の形で続行される。
午後の会では木村勝千代さんが専修大学の先輩である上野歩原作『削り屋』を浪曲化した一席と、新作の「竹取物語」が披露された。「削り屋」は以前にも道楽亭で連続読みしているそうなのだが、私は初見である。
『削り屋』の主人公・情に厚く、頼りない友人に思い人を譲って自分は身を引くという人物・剣拳磨である。彼は歯科大学に通っていたが、その友人のために大金を作る必要があり、退学して町工場で働き始める。それまで歯を削っていた自分なら、研磨の作業はお手の物だろう、と思っての転身だが、なかなか上手くいかない。彼が職人として一人前になるまでを描いた物語だ。
第1章のタイトルをとって「削り屋 河川の章」と名付けられた今回の口演では、拳磨が工場で働き始めるところまでが描かれた。いわゆる序開きである。次回3月28日には、その続きが口演される予定なので、ぜひお越しを。
また3月28日の会では木村派のお家芸より「慶安太平記 吉田の焼き討ち」が口演されることが決まった。以前勝千代さんの会では、神楽坂時代に慶安太平記連続読みをお願いしたことがあるのだが、その際は故・沢村豊子さんが曲師であった。このたびは、その弟子の広沢美舟さんが弾くことになる。こちらもぜひとも聴いていただきたい。
夜は東家千春さん独演会の予定だったが、演者急病により中止となった。ご予定いただいていた皆様、どうも申し訳ありませんでした。この代替興行はかならずやりますので。


