関連記事
杉江松恋不善閑居 10月2日は木村勝千代「天保六花撰」独演会へ
某月某日 今抱えている仕事。レギュラー原稿×5。イレギュラー原稿×3(解説×3)。 やらなければならないこと。の・ようなものの準備×1。ProjectHRG×1。 この週末はいろいろあったのだが、YouTubeレギュラー番組の三つをすべて収録して動画アップしなければならなかったので、そちらに時間を取られてしまい、不善...
小説の問題vol.44 「責任者出てこォい!」有栖川有栖『作家小説』・萱野葵『ダンボールハウスガール』
小説の効用は人を快適にさせることだけではない。人間の感情に喜怒哀楽がある以上、時には「怒」のために書かれた小説があるのは当たり前のことである。わが国ではどうも「哀」の小説の人気が高く、その次に「喜」の小説が受けるらしい。泣かせたり、ほのぼのさせたり、というやつだ。いちばん人気が無いのは「怒」の小説である。 それはそうでしょう。わざわざお...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年5月・国分寺大古書市と古書まどそら堂・七七舎
(承前) 椎名誠が最初に書いた長篇エッセイ『さらば国分寺書店のオババ』にその名を留める店に、私は足を踏み入れたことがあるだろうか。本の扱いにうるさく、函から出したときにハトロン紙を破こうものなら客を泣かさんばかりに文句を言うであろうオババの姿は、今にして思えばどこにでもいる古書店主のものだが、若き日の椎名誠はそれに我慢ができなかったらしく怨嗟の...