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杉江松恋不善閑居 「あのとき紹介したかった本2024」
某月某日 備忘のための日記、さらに。 今週の日曜日は何をしていたのか自分でも定かではないほど記憶が曖昧なのだが、おそらくは仕事読書に明け暮れていたのではないかと思われる。相当追いつめられていたらしく、SNSにも書き込みがなくて自分が何をしていたかよくわからないのである。 その翌日、月曜日は午前中に香月祥宏さんと2024年最後の「これって、S...
小説の問題vol.29 「小説を豊かにする趣向とは?」ベルンハルト・シュリンク『朗読者』・折原一『遭難者』
ベストセラーというと最初から軽蔑して読まない人がいるが、あれは読書人の態度としてよろしくない。人がいい、いいと騒ぐものには、必ずなにがしかの価値観がこめられているはずである。それはなにか、ということを確かめるためだけでも、読んでみるべきだ。 実際に読んでみると、これは自分の価値観とは違う、と感じることもあるが、その違和を放置しないで、なぜ自分と...
杉江松恋不善閑居 「謝ったら死んじゃう病」に罹った昔の知り合いを思う
某月某日 木馬亭定席の千秋楽なのだが、行けず。ついに九月は定席に一度も行けずに終わってしまった。残念である。十月こそは、と思うのだが地方出張の予定が入っていてどうも雲行きは怪しい。なんとか時間を確保したいものだ。 原稿はインタビューを一本仕上げた。これによって9月に稼がなければならない金額への進捗率は14.06%、勤務評定は0.5となった。まずま...