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杉江松恋不善閑居 玉川祐子101歳かさま応援大使就任記念公演とつちうら古書倶楽部、自分はなぜ本を書くのか
某月某日 本日も浪曲木馬亭月例公演が開催されているのだが、失礼して茨城県笠間市に向かう。曲師・玉川祐子さんが御年101にしてかさま応援大使に就任された。その記念公演が行われるのだ。『100歳で現役! 女性曲師の波瀾万丈人生』共著者としては、行かないわけにはいかないではないか。しかも会場では本も販売していただけるという。 午後1時半に会場のある友部...
小説の問題vol.14 天童新太『永遠の仔』
本年三月十六日に文芸評論家の瀬戸川猛資氏が亡くなられた。ミステリー・映画に関する評論集『夜明けの睡魔』『夢想の研究』(ともに早川書房)、『シネマ古今集』(新書館)に収録されたような知性とユーモアに彩られた氏の文章がこれ以上読めないことをファンとして残念に思う。今回取り上げる天童荒太『永遠の仔』を、氏ならどのように評しただろうか。 『孤独の歌声』...