杉江松恋不善閑居 二つの打ち合わせと木馬亭四月公演二日目

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某月某日

翌日(5/3)が第21回博麗神社例大祭なので、その宣伝ツイートをTwitterに投下する。さらに5月頭と言われている〆切原稿を1本送付。これで仕事は0.5。10時に外出し、都内某所へ。今年から2年間ぐらいの予定で新しい連載を始めるのである。ご担当は初めてお会いする方なので、いろいろと手探りで相談する。1時間くらいで終わって、その後屋内の従業員食堂でカレーライスをご馳走になった。ゴールデンウィークの谷間で、メニューはこれだけとのこと。家庭的な味で美味しかったです。これは自分の仕事が成立したので、1.0に数えていいだろう。というわけで勤務評定は1.5。

そこから浅草木馬亭へ。四月定席二日目の公演である。中トリの木村勝千代さんに間に合った。トリは三門柳さんで、モタレの富士琴美さんがなんと浜乃一舟さんの十八番、「愛馬の勝鬨」をネタ下ろしされた。貴重な口演に立ち会えて嬉しい限りである。

終演後は某所で別のこっそり会議を。午前中の打ち合わせとは内容がまったく違うので、帰り道ちょっと笑ってしまった。喩えて言うなら、午前中IT会社とソフトウェア開発の会議をしていた人が、夕方に漁業組合で漁の相談をしている、というぐらい違う。私はいったい何屋なのだろうか、とおもしろくなった。仕事としては大変いいことだと思う。だって、自分で予想できることしかやらなかったら、そのうち飽きてしまうもの。また、こうやってどんどん自分のできることを拡げていくと、思ってもみなかった案件が向こうからやってくるものである。世渡りのありようとしては、たいへんに正しいと思う。

打ち合わせの中で出た話題なのだが、こうやって何かに関わるとき「俺がやってやるんだからありがたく思え」みたいに恩に着せるというのはいちばん駄目なことだと思う。そういうことをやらせてもらってありがたいです、勉強になります、と言い続けている人のところにやっぱり仕事は来ますよ。おもしろがれる自分でありたい。他人から頼りにされる、なんておこがましいことは言わないので、あいつも仲間にしてやろう、と巻き込んでもらえる人間でありたい。

本日は例大祭。お会いできる方はよろしくお願いします。し-29aにおりますので、気軽にお声がけください。

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