杉江松恋不善閑居 木馬亭十一月定席千秋楽&古本屋運のない一日

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某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×8、イレギュラー原稿×4(インタビュー構成×3、評論×1)。やらなければならないこと。の・ようなものの準備×1。ProjectMH×1。

拙宅から木馬亭に向かうには、乗り換えで最終的に地下鉄銀座線を使う。その銀座線で、田原町ではなくて新橋益で下りてしまった。この日から西口のSL広場で古本まつり開催中なのである。古本まつりは、私の場合はじから順番に見ていく。漏れがないよう、機械的に縦横の移動をしながらはじからはじまで歩く。終わったら、今来たのとは逆向きに元の場所まで。これを丁寧にやったら、木馬亭の開演に間に合わなくなってしまった。

偶然だと思うが、新作が多かった一日である。奈々福さんの甚五郎新作は、フルバージョンで聴くのはひさしぶり、もしかすると初めてかもしれない。トリの三門柳さんは長谷川伸の原作を三門博が脚色した「一本刀土俵入り」。柳さんの演目では一番目か二番目に好きなので、小さくガッツポーズをした。

終演後は気が向いたので浅草線に載って戸越へ。戸越銀座の小川書店平塚支店に寄ったのだが、まだ早いのに閉店している。やむなく歩いて武蔵小山の九曜書房へ。ここは定休日だ。知っていましたとも。でも開いてるかもしれないじゃないか。こういうときは仕方ない。とぼとぼ歩いて学芸大学の飯島書店へ向かう。ところがお休みである。なんと貼り紙に、新橋古本まつり出店のため休みとある。そりゃそうだ。さっき飯島書店のテントを見たじゃないか。頼みの綱の流浪堂はもう学芸大学にはない。最後の賭けで向かったsunnyboy booksもなんと閉まっていた。なんということだ。四連敗というのは滅多にない。祐天寺の北上書房もたしかやっていないはずで、こうなるともうどうしようもない。足を引きずって帰宅。

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