杉江松恋不善閑居 ユースホステル・ハンドブックを追い求めて

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某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×6。イレギュラー原稿×6(書評×2、エッセイ、解説×3)。

やらなければならないこと。主催する会の準備×1。

朝から仕事に勤しむもなかなか進まず。というのも、並行して〈腋巫女愛〉同人誌の委託処理をやっていたからだ。事務作業とものづくりはあまり両立しない。午後の暑い盛りに出かけて都内某所にて密談。帰ってきて仕事を続け、夕方になってようやく原稿書きに入ることができた。三時間かかってようやく一本。三時間まるまるではなくて、途中にリモートのミーティングが入ったためだが、どうにかこうにか格好をつけることができた。本日より木馬亭定席公演である。みなさんも熱中症には気を付けて、楽しくお過ごしを。

相変わらずネットでも古本を買っている。あまりみなさんの関心はないかもしれないが、ユースホステル関連で発見があったのでお裾分けしたい。

前にも報告したように、日本ユース・ホステル協会は毎年ハンドブックを作成していた。いつから存在するのかはまだはっきりしたことが言えないのだが、私にもっともなじみが深いのはこの文庫型のものである。1970年代を経て1980年まではこの版型だったことが確認できている。ところが、最近入手した1984年版はご覧のとおり四六型になっているのだ。

そうか、道理で文庫棚ばかり探していても見つからないわけだ。ユースホステル・ハンドブックは探しにくく、そもそも書店コードがついていないので新古書店にはまず出回らない。百円均一棚などにひょっこり紛れているのを見つけるしかないのである。しかしこの版型だと文庫棚には置かれていないわけで、見る場所を増やさなければならない。

やれやれ、と思っていたらさらなる発見があった。1984年版のあとで入手した1991年版はB5中綴じに変わっていたのだ。なんてこった。いったい何年からこの形になったんだろうか。

かようにユースホステル・ハンドブックの謎は深い。研究に新たな発展があったらまたご報告申し上げる次第である。たとえみなさんが望まなくても。

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