杉江松恋不善閑居 神保町「手塚書房」「一誠堂書店」「けやき書店」「大雲堂書店」

Share

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×3。イレギュラー原稿×3(エッセイ、書評×2)、ProjectTY書き下ろし、ProjectTH書き下ろし。

やらなければならないこと。主催する会の準備×1。

上のリストに書くべき仕事がいろいろ漏れていたことに気づいてどたばたしている。その傍らで地道に続けてきた某新人賞下読みが終わり、編集部に結果を報告した。

朝一番でで書けて五反田の南部古書会館へ。本の散歩展が開催中であり、目録で二冊ほど申し込んでいたのだ。結果は一勝一敗で、いちばん欲しかった娘義太夫の資料は外れて、尾張万歳の三冊組が当たった。実は下巻だけ岡崎の古本屋で買っているのでダブったが、これは仕方ないだろう。棚を見ていると珍しいフィーリング小説集があった。持っていなかった二冊、シャーリィ・ジャクソン『こっちへいらっしゃい』とブルース・J・フリードマン『黒い天使たち』を購入する。もう一冊、ジャック・フィニィ『ゲイルズバーグの春を愛す』で揃うのだが、これは文庫化されているので買わないかもしれない。その他、200円均一の棚にマンハントが大量に出ていたので買ってしまう。もしかすると全部ダブりかもしれないが、これまた仕方ない。

山手線と総武線を乗り継いでお茶の水まで行き、ぐろりや会が開催されている東京古書会館へ。朝一で来なかったからなのかもしれないが、当たりがない。周りの会話を聞いてみても、まず五反田に来てからこっちへ、という人がけっこういるようだ。紙モノの平台に気になるところがあったのだが、念入りに見ているツワモノがいてなかなか開かない。十分ぐらいして戻ってきたら、まだそこにいた。探しているのとはジャンルも違いそうだし、諦めることにする。ボウズである。目録で縁遠そうだと思った古書展はだいたい買わずに終わる。ぐろりや会はどうも出展者とは相性がよくないようだ。そこから手塚書房、一誠堂書店、けやき書店、大雲堂書店などを流して見ていく。手塚書房は芸能系に強いから行ってみたら、と言ってくれる人がいたのでひさしぶりに訪問したが、なるほど棚が充実している。先日から肥後琵琶・薩摩琵琶について関心を持って調べているので何かないかと思ったが、平家琵琶や盲僧琵琶関係のものばかりだった。これは仕方ない。一誠堂書店に『肥後の琵琶師』という本が出ていて、おっ、と思ったがよく考えたらすでに購入済みで、しかも既読だった。危ない。

Share

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存