杉江松恋不善閑居 旧聞 中津・ぷれこぐ堂&森小路・千賀書房

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某月某日

これも昨年の話で恐縮である。

10月の下旬に心斎橋大学で仕事があって、二泊三日で大阪に向かった。

所用は午後からなので、少しだけ時間がある。新大阪から心斎橋に向かう間のどこかで寄り道ができそうである。となれば立ち寄るべきは地下鉄御堂筋線中津駅近くのぷれこぐ堂だろう。

駅を出て西に向かい、JRの高架をくぐった先にぷれこぐ堂はある。この日も無事に営業していてくれた。以前にも来ているが、サブカルチャー系に強いお店でちょうど私ぐらいの年代だと陳列してある本にだいたい馴染みがあるので楽しく見ることができる。この日目を惹いたのはプロレス本のコーナーにあった、『熱き若武者の叫び ジャンボ鶴田“青春マインド”』(笠倉出版)だった。へえ、ジャンボ鶴田が自伝を出していたのか、と思って見ると、表記がおかしい。「ジャンボ鶴田編 久堂一著」って。いや、ジャンボ鶴田は編纂も編集もしないだろう。おそらく名義貸しで、久堂一の著書なのである。これは買って中を改めるべきだろう、ということで購入した。店を出てから目的地に着くまでぱらぱらと読んだが、だいたいその通りだった。おじさんの文章で、少なくとも若武者が書いている様子はない。

心斎橋大学の仕事は午後いっぱいかかり、近くで打ち上げとなった。まだ余力があったのでホテルに荷物を置き、京阪の森小路まで行く。

これも以前来た店だが、千賀書房が遅くまで開いているのである。以前は午前2時まで開けていたが、コロナ以降は午後11時半で閉めるようになった、とご主人が言っていた。お若いころはさらに遅い時間まで営業していたそうだが、結婚して奥様に、あんたは家に帰ってくる気があるのか、と怒られて午前2時になったのだそうだ。またしても収穫多く、閉店時間ぎりぎりまで棚を見て帰宿する。

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