杉江松恋不善閑居 情けは人のためならずというのは本当にその通り

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某月某日

午前中で昨日から取り掛かっていた原稿は終わらせて送稿した。この原稿料を足して、6月末までの目標金額は進捗率が45.06%になった。遅々として進まない。果たして達成できるのだろうか、と暗澹たる気持ちになるが仕方ない。これがフリーランスで、しかも受注で仕事をする者の運命である。

午前11時30分に外出、1時間かけて台東区の田原町に着いて、喫茶店で出版系ではないことについていろいろ相談する。また1時間かけて渋谷区まで戻り、某社にて打ち合わせ。ある方の原稿をそこで本にできないか、という話なのだ。いろいろ話してなんとか目鼻がつけられそうな感じになった。よかった。ついでに自分の企画書も送っておいたので、そっちの感想も編集者にお聞きしてみる。いくつかある中の一つについて、もしかするといけるかもしれない、というお答えだった。検討するため見本が欲しいということなので、取材内容についてはまだ音声起こしもしていない段階なのだが、早急に何か作らなければならなくなった。先方は急いでないのだが、こっちの気持ちである。さすがに5月は無理なので、6月の課題にしたいと思う。

某社を出た後で、某さんと近くで打ち合わせをしようとしたが、若者の街原宿に着いてしまって呆然とする。まったく場違いである。仕方がないので千代田線で代々木上原まで移動し、そこでしばらく話し合った。話しているうちにまたやらなければならないことが見つかったので、挑戦させてくださいとお願いした。

他人の原稿を本にするお手伝いはまったく無償でやっているし、企画が通った後は関与しない。ご当人の責任でやってもらえばいい話であって、私の名前などを出す必要もない。それでは何のためにやっているかというと、一つにはいい原稿が埋もれたままになっているのが気持ち悪いので、それを解消したいという私の生理である。すっきりしたいのだ。もう一つは、他人の原稿持ち込みにかこつけて自分の企画を相手に見せることができるからである。通してもらえるかどうかはわからないが、機会ができるのはいいことだ。情けは人のためならずである。

某さんとお話している間に、メールが届いていた。あるイベントへの出演依頼で、ちゃんとスケジュールを確認した上でお返事します、と書いて送った。帰宅後に見たらその日は空いていたので承諾の連絡を済ませている。もう一つ、ある仕事をある方にお願いした。これは他の方への仕事斡旋と考えていいだろう。他人の仕事持ち込みが2つで4.0、自分の仕事を引き受けて1.0、原稿を一本送ったので0.5、合計で5.5の勤務評定となった一日だった。たまにはこういうことがあってもいい。

帰宅して旅支度をする。金曜日昼から日曜日まで、ちょっと取材旅行である。この更新は、土日はお休みする。

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