某月某日
今抱えている仕事。レギュラー原稿×4。イレギュラー原稿なし。
やらなければならないこと。主催する会の準備×1。
数日間あたふたしていてこちらの更新がおぼつかない状態だった。今日からまた平常営業。浪曲会のことなど書きたいことがいろいろあるのでまた別途。
それより先に書かなければならないことがある。水道橋博士が参議院議員に当選した影響で、〈メルマ旬報〉の廃刊が決定したのである。あと1回ということになってしまった。この事実はtwitterで知った。コメントでメルマ旬報廃止と言っている人がいたので驚いて博士のブログを読みにいき、事実であることを知ったのである。あとで博士からDMで迂闊な先走りで申し訳なかったと謝られたが、それはまあいい。編集長の博士と副編集長の原カント君には長い間好き勝手に原稿を書かせてもらって感謝している。芸人本のみに絞った書評をやれる場所など他にないだろう。しかも現在の時流に背を向けて、テレビ芸人の本は途中からほぼ採り上げなくなってしまった。完全に自分の関心だけで続けていた連載である。
〈メルマ旬報〉がなくなってしまうと、連載の行き場に困る。以前にエキサイトレビューから離れた際に新人作家書評の引き取り手を探したら運よく〈カドブン〉に拾ってもらえた。それと同じことをまたやらなければならない。〈芸人本書く派列伝〉連載、どこかで続けさせてもらえないだろうか。この連載は
1)芸人が書いた本のみが対象で、芸人論については外している。何回か例外はあったのだが、芸人論を取り上げないのは私が演芸評論家ではないからである。芸の良し悪しについて云々できる立場ではない。関心があるのは、芸人が自身のことをどのように文章で表現しているかという点のみで、つまりこれは芸人による文章表現を読む連載なのだ。
2)時流に乗った芸人の本をとりあげることが少ない。これは私がテレビ番組に疎く、今の流行り物についていけてないからである。旬の芸人だから、ということでたまに本を送ってもらうことがあるが、その芸人がテレビでどういう風に消費されているかを理解していないと魅力がわからないものがほとんどである。なので、あの人が今はねているから取り上げて、というような要求には対応できない可能性がある。
3)時流どころか時代からも外れた芸人の本をとりあげることが多い。ちなみに今最も関心があるのは肥後琵琶と、明治に熊本で活躍した軍談家・美当一調である。
どうだろう。こんな連載でも、引き取ってもらえる媒体はあるだろうか。寛大な編集者からの声かけを気長にお待ちしております。
過去の〈芸人本書く派列伝〉原稿はこちら。
こちらは現在の〈メルマ旬報〉内連載枠。有料記事です。