杉江松恋 一覧

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年3月豊橋にて『東海道でしょう!』の思い出

某月某日 コロナウイルス騒ぎでうっかり失念してしまっていたが、当然この三月にも青春18きっぷは発行されていたのだった。三月のとある日に切符を購入し、横浜駅から東海道線に乗った。目指すは豊橋駅である。しばらく行けずに放置していた、東海道歩きを復活させるためだ。 横浜5:48発沼津行~7:21三島着 三島7:29発静岡行~8:2...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「古書ますく堂」見納めと東家一太郎・雷門会

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「古書ますく堂」見納めと東家一太郎・雷門会

某月某日 池袋某所にて、川出正樹さんと翻訳ミステリーのレビュー番組「翻訳メ~ン」の収録に臨んだ。そのあとでちょっと時間が空いたもので、時間潰しがてら池袋駅西口から椎名町方面に向けてぶらぶらと歩きだした。3月から大阪に移転するという古書ますく堂さんを訪ねるためである。 古書ますく堂さんに初めてお会いしたのは、たぶん西荻窪にあったころ...

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古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・両国「眺花亭」と平井「平井の本棚」、ガチンコ浪曲講座

古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・両国「眺花亭」と平井「平井の本棚」、ガチンコ浪曲講座

某月某日 編集者と待ち合わせて両国の「図書と珈琲 眺花亭」へ。ここは浪曲など古典芸能や東京の街についての資料を集めた私設図書館なのである。こっそり準備中の本作りのため、ちょっと下調べだ。 前もって予約が必要なので、我々が来ることはあらかじめお伝えしてある。チャイムを鳴らすと出てきてくれた館主が私を見て、おや、という顔になった。 ...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「三省堂書店池袋本店古本まつり」、吉祥寺「空と虹と古本市」「古書防破堤」ほか

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「三省堂書店池袋本店古本まつり」、吉祥寺「空と虹と古本市」「古書防破堤」ほか

某月某日 本日から神田松之丞改め六代目神田伯山の真打披露興行が始まる。普段とは違って新宿末廣亭が昼夜入れ替えあり、しかも整理券発行の見込みという盛り上がりぶりで、ここは日祝日がお休みの方に譲って自由業の人間は平日に回るべきだろうと判断する。といっても39日間の興行はすべて満席だろうから、いつが空いているということもなさそうなのだが。でき...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・神田松之丞六代目伯山襲名及び真打昇進披露パーティーと中目黒で古本あれこれ

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・神田松之丞六代目伯山襲名及び真打昇進披露パーティーと中目黒で古本あれこれ

某月某日 ぎりぎりまで仕事をして浅草ビューホテルへ。神田松之丞さんの六代目神田伯山襲名ならびに真打昇進披露パーティーに出席するためである。あまりにもぎりぎりすぎて少し遅刻してしまい、まさに今入場しようという神田松之丞さんの後ろに着いてしまった。そのまま入るとグレイシー一族が好きすぎて、一事はその入場恒例のグレイシー・トレインに加わるとい...

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街てくてく~古本屋とビール、ときどき銭湯 2020年2月田原町「お座敷一箱古本市」と木馬亭

街てくてく~古本屋とビール、ときどき銭湯 2020年2月田原町「お座敷一箱古本市」と木馬亭

某月某日 木馬亭で開かれる「浪曲名人会」のためまたもや浅草へ。関西から三原佐知子、松浦四郎若、名古屋から天中軒雲月が揃うとなれば行かざるをえない。 木馬亭へはいつも銀座線田原町駅の三番出口から歩くのだが、この日ばかりは逆方向に向かった。一番、二番出口のある側の通りを一本入ったところにある「Readin’Writin’Booksto...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「budo shop」「光芳書店」と浅草木馬亭

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年2月・池袋「budo shop」「光芳書店」と浅草木馬亭

某月某日 真面目に仕事に打ち込んでいたのだが、胸騒ぎがして浅草木馬亭に駆けつけてしまう。日本浪曲協会定期公演の最終日である。予告で天中軒雲月さんが赤穂浪士外伝の「忠僕直助」をやると予告があったのだ。出遅れたので前読みには間に合わず二席目から。演目は以下の通り。 最強主婦伝説 ひまわりマート戦記 港家小ゆき・沢村美舟 ...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年12月・新宿御苑「ギャラリー/書肆 蒼穹舎」

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年12月・新宿御苑「ギャラリー/書肆 蒼穹舎」

某月某日 亡父の墓が新宿一丁目にある。もともとは北海道の余市出身なのだが、死ぬにあたって故郷に葬られることを嫌がった。寒いところはさんざん住んだから都会にしてくれ、というのである。その言い分はもっともなので、今のところになった。近いのでちょくちょく墓参りに行けて息子としては助かる。 その日も墓参りを済ませて、近くにある某出版社に立...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・吉祥寺「古書防破堤」「古書一日」「古書百年」「藤井書店」ほか

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・吉祥寺「古書防破堤」「古書一日」「古書百年」「藤井書店」ほか

某月某日 そういえば以前より話題になっていた、吉祥寺にできるという新店「古書防破堤」の開店日に行ってきたのであった。すっかり忘れていた。 吉祥寺駅を北口に出て西に向かうとバスの通る広い道にぶつかる。吉祥寺は道路と線路が斜めに交差している街だ。この広い道を少し進んで東に入ったところにあるのが古書百年、最近になってできたその支店で、線...

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杉江松恋の「新鋭作家さん、いらっしゃい」 北川樹『ホームドアから離れてください』

杉江松恋の「新鋭作家さん、いらっしゃい」 北川樹『ホームドアから離れてください』

「杉江松恋の新鋭作家さんいらっしゃい!」番外編。デビュー作、あるいは既刊があっても1冊か2冊まで。そういう新鋭作家をこれからしばらく応援していきたい てきぱきと本題に入ってくれてありがたいと感じる小説もあれば、その逆もある。 北川樹『ホームドアから離れてください』(幻冬舎)は、その逆のほうで、寝坊をして大事な仕事をサボってしまった午前中のようない...

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