池永陽 一覧

小説の問題vol.53 「コンビニエンスストアのある風景」 池永陽『コンビニ・ララバイ』・藤田宜永『転々』

先月なかばに消しゴム版画家のナンシー関さんが急逝されてから、しばらく茫然とした日々を送っていた。この原稿を書いている七月七日は、本来氏の四十歳の誕生日であった。週刊誌上に連載されていた各コラムは、間違いなく後世に残るべき平成の名文である。各誌連載の未収録コラムの一日も早い単行本化を望みたいし、できれば現実の風俗事件と氏の書誌を対応させた全集が...

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