杉江松恋不善閑居 藤沢「古書フェア」東京古書会館「東京愛書会」

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某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×3。イレギュラー原稿×2(解説×2)。

やらなければならないこと。下読み×1。の・ようなものの準備×1。

仕事がまったく動かない。4日の推協フェスなどがあって、やらなければならない事務作業が多いからである。じっとしていると不満が溜まっていけないので、飛び出して電車に乗る。一時間ほどで着いたのはJR藤沢駅である。駅前の有隣堂書店が入っているビル四階で古書フェアが開かれているのだ。このビルでは定期的に古本まつりが開かれていて、四階の一隅で行われるものと、五階の会場を使う大規模版の二通りがある。だが後者は今年に入って開かれていないようだ。帳場で聞いてみると、休んでいるお店もあるので、とのこと。四階の古書フェアも、2022年は今回が最後だそうだ。二週間の会期だが、一週間で出展者が交替する。後半は八月からだ。ここで一龍斎貞鳳『話の味覚』と佐々木桔梗『探偵小説と鉄道』を買う。後者は私家本で、実際の鉄道切手が貼り込んである豪華なものだが、函欠なので安かった。

駅に戻って東海道本線上りに乗る。東京駅で乗り換えてお茶の水駅へ。東京古書会館で開かれる東京愛書会の初日である。簡単に見るつもりだったが、早稲田のやすだ書店が映画演劇関係で大量の紙ものを出していたのでおおいに手こずる。紙もの二点と大山真人『高田瞽女最後』を買う。後者は高田瞽女三部作で、あとは『ある瞽女宿の没落』を見つければ揃う。

やすだ書店で時間を取られたせいで帰宅が延び、日本推理作家協会のリモート理事会に少し遅刻してしまう。申し訳ありませんでした。夕方までかかってこの日は終了。また一字も書けなかった。

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