杉江松恋不善閑居 抗原検査とPCR検査を受けた。陰性。

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某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×4。イレギュラー原稿×2(エッセイ、解説×1)。

やらなければならないこと。主催する会の準備×1。

気が付いたら一週間近く本欄の更新ができずにいた。サボっていたわけではなく、できなかったのだ。日曜日から熱が出て寝込んだ。月曜日に発熱外来に行って念のための診断を受けた。抗原検査、PCR共に陰性である。安心してもう一日ぐらい寝ていればなんとかなるか、と思っていたら、その夜に腰痛がきた。ぎっくり、という感じではない。キッチンに立ってお茶を入れていたら、突如臀部のあたりから腰にかけて、ずん、ずん、ずんずんずんずんという感じで痛みがせり上がってきたのだ。あ、骨だ、と思って急須を置き、カウンターにつかまった。経験上、これは筋肉の痛みではなくて腰椎が何かまずいことになったのだということはわかる。すぐに整形外科に行った。やはり腰椎のあたりで何か炎症が起きているらしい。たぶんずっと風邪で臥せっていたのが悪かったのだろう。牽引をして、処方薬を出してもらった。それが火曜日。さすがに起きざるを得ず、仕事を始めた。死線を彷徨っている原稿が三つある。一つは解説。落とすと文庫の巻末に空白のページができてしまう。あとの二つは電子媒体の連載原稿。とりあえず文庫解説を終わらせることにした。思ったよりも苦戦して、しかし火曜日の夜までに終わる。翌々日の午後から大事な打ち合わせと取材が入っていて、どうしても行く必要がある。ということは原稿を書けるのはあと一日半。腹を括って電子媒体の一つにメールを送った。がんばるけど力尽きたらごめんなさい。ちょっとだけ遅らせて。すぐに返信がきた。了解、その場合はまあ仕方ない、とのこと。すまぬ。水曜日、もう一本の方の原稿を半分まで書いてなんとか望みをつなぐ。ちなみにこの日は本来、玉川奈々福のガチンコ浪曲講座の日だった。奈々福さんには事情を伝えて欠席連絡をしたが、他の受講者には課題ができずに逃げたと思われただろう。くやしい。だが、仕方ない。気合を入れて眠る。明日のために今は寝るのだ。木曜日、早朝にぱっちり目が開き、そのまま机に向かうことができた。九時半、原稿一本アップ。あと一時間半で出かけなければならぬ。だが、なんか余力がある気がする。ためしにもう一本に手をつけてみた。おお、するする書けるぞ。一時間でアップ。送る。編集者から驚きのメールがきた。そうだろう。ギブアップさせてくださいって言ってたんだから。いや、諦めたらそこでゲーム終了ですよ。

恋人よこれが私の一週間(分をなんとか二日で終わらせた)の仕事です。

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