杉江松恋不善閑居 耳をすませば遠い雪崩の音、本の

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某月某日

今抱えている仕事。レギュラー原稿×5。イレギュラー原稿×4(調整待ち、エッセイ、文庫解説×2)、ProjectTY書き下ろし。

やらなければならないこと。主催する会の準備×1。

木馬亭定席の七日間が終わった途端に日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門の予選委員会である。途端というか、私が定席がかからない日程にしてください、と頼んでいたのだった、そうだった。午後からリモートで会議が行われる。すったもんだの挙句に決まる。候補作については後程発表があるのでお待ちいただきたい。それ以外はレギュラー原稿を1本しか書けなかった。まあ、仕方がない。これでしばらく下読みの仕事がない状態になった、とか言っているとすぐまた次が来るのだ。

本来であれば九日は浪曲日本橋亭が開催される日なので、できれば駆けつけたいところである。しかし重要な取材とぶつかってしまった。浪曲についての取材なので、これは仕方ない。浪曲成分もさぞかし補充されることだろう。こういう風に浪曲界を外側から眺めるような取材を定期的にやっていきたいと思っている。本にまとめるかどうかは別として、なんらかの形で文章として残しておけば後続研究者の参考になるのではないか。noteとかにまとめておこうかな。一部有料とかにすれば、ささやかながら取材対象者への謝礼を捻出できるかもしれない。

机の周りに積み上がっている本がたびたび雪崩を起こすもので閉口している。理由ははっきりしていて、長期間の置き場として積むやり方ではないので、本が動きやすくなっているのである。ちょっと置いておいて、後で使ったら戻す。そういう気持ちで置いてあったものがいつの間にか形成した山である。なので、少しの圧力や重力の負担で崩れてしまうのだ。ちゃんんと積むにはそれなりのコツがあるのだが、もちろんそんな技術を要さないで済むように溜まった本を処分したほうが賢いのである。本が周りに山を築いていると億劫で動かなくなるので長時間座ったままになり、腰への負担もある。仕事をしながらこのけしからん山を解消するのが週後半の課題ということになりそうだ。

浪曲は蘇る:玉川福太郎と伝統話芸の栄枯盛衰

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