杉江松恋不善閑居 自粛生活32日目「本棚の空いた場所に何を置きますか」

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地下取材時の写真。早くトンネルを抜けて明るい日が来ないかという心情を表現してみたが、考えてみたらトンネルは大好きだ。

5月9日

本に関するアンケート。今は本棚関係を中心にお聞きしている。前回のお題は「本棚の空いた場所に何が置かれているか」。回答数は371だった。

「時計や文具などの事務用品が置いてある」8.1%

「人形や記念品などの鑑賞物が置いてある」44.2%

「上記に含まれないもの(コメント希望)が置いてある」7%

「棚には本以外のものを置かない。置けない」40.7%

ちょっとの差で鑑賞物を置く派が何も置かない派を上回る結果となった。本棚に壁際を占拠されると、収納の場所はそれだけ減ることになる。なので、事務用品などの実用物は本棚に置かれることになるのではないかと思ったのだが、それよりも好きなものを置くという方が勝ったようだ。この結果について、Leonaさん「人形やお守りなどの鑑賞物を置いてあります。なんというか、置き場所としてちょうどよいというより、人形と本とお守りは自分の中で同じ分類に存在しているのだなと思っています。ぬいぐるみは違うらしく、置いたことはありませんね」、アリアンロッドさん「写真や集めている干支の人形や友人からのお土産などを置いています。本棚=大事なものを置く場所になっているのだと思います」のご回答にあったように、本棚は一日のうちで最もよく見る場所の一つなので、愛玩物などもそこに置きたいという心理が働くようである。ただ、びりい・Оさん「小さな飾り物(主に動物)がおります。はじめはお友達っぽく集めてあるけど、本を出し入れするたびにあちこち動かしてそのままなので生き別れになってしまってかわいそう」がおっしゃるように、本の前に置かれると出し入れに伴って動かされることが必然になるので、それに向かないものは置けないのである。

本の前に何も置かない派が多かった理由は、推して知るべし。空いた場所などないっ、という心の叫びが聞こえてくるようである。菊地みつさん「二重に本を重ねた隙間に、年賀状や細かなメモ、昔の写真のアルバムをいれてます」のように、本と本の隙間を利用するという声もあった。ここには回答がなかったが、たぶんへそくりのような隠したいものもこういうところに入れられるのではないか。

前にも書いたように拙宅の本棚は収容能力を限界まで高めているので棚の前に何かを置くことができない。というよりも、棚に隙間があるとそこに埃が溜まるのが嫌なので、本の横幅ぎりぎりの寸法にしてあるのだ。ただし棚はスチール製なので、そこに磁石でものをくっつけたりはする。

今回は棚に何を置いているかのコメントをなるべく多く記載したい。いろいろなものが本棚にはあるのだ。出淵平吉さん「回答は3番目。書店レジ前で入手した栞の束、ジェットストリームのボールペン、龍角散の小さい缶、ビックのライター、ニコレットのガム、目薬。いま書き出してみて、これらは自分にとっての読書行為に隣接している雑貨であることに気が付きました」、えんじさん「工具、塗料、プラモ、部品、Nintendo Switchとリングフィットアドベンチャー」、堀川ごぼこさん「上記含む、ありとあらゆるものを置いてしまっています。部屋が本棚に占領されているので置く場所が他にないというのも理由です。化粧品、フィギュア、ぬいぐるみ、アクセサリー、服なども」

もちろんこの他に猫とかインコとかの生き物もやってくるのであろう。昔飼っていたセキセイインコは本棚がお気に入りの止まり木になっていた。

自粛生活32日目

月曜日に新しい家具が来るので玄関から仕事場前を通る道を確保する必要がある。それに伴い段ボール箱に床から生えている本を詰めて土間に下ろすという作業をしているのだが、腰を痛めているので極めて遅い。なんとか詰め終わったのが15箱分になった。つまり15箱分の本が今溢れているわけだ。拙宅の本棚は1台8棚なので、2台分が余計という勘定になる。そろそろ古本屋に来てもらって、まとめて処分すべき時期なのだろうか。ちびちび一箱古本市に出したりはしているのだが、それでは到底追いつかないわけである。

家から出ていないのに力仕事が発生したもので、妙に疲れている。この記事を書く間もなく早寝してしまった。

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