bookaholic認定2018年度国内ミステリーベスト10決定!

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12月11日(火)、東京・駒込のBOOKS青いカバさんにて、bookaholic認定国内ミステリーベスト10の公開選考会が行われました。千街晶之・若林踏・杉江松恋の3名が、まず自分の推薦作を紹介、次いで10作の候補作がその中から選抜されました。

ここまでは順調でしたが、順位決定の段階で問題勃発。奥泉光『雪の階』と深緑野分『ベルリンは晴れているか』のどちらを1位にするかで意見が対立、双方が一歩も譲らなかったために議論は平行線をたどって、一時はこのまま朝を迎えるのではないかと思ったほどでした。最後は杉江が「ミステリーというジャンルは謎解きのサプライズだけではなく、さまざまな美点を併せ持つジャンルである。『雪の階』にはゴシップを基本にした風俗小説のおもしろさや文体模写の技巧など多彩な魅力があり、総合的な水準が高いことを認める」と発言し、『ベルリンは晴れているか』を2位にすることを受け入れ順位が確定しました。

会場にお越しいただいたみなさま、収録の場所を貸してくださったBOOKS青いカバ様に深く感謝いたします。なお、12月25日(火)19時より、今度は海外篇の収録がありますので、こちらもぜひお越しください。海外篇は川出正樹・杉江松恋の二人が議論を行います。候補作はリンク先をご覧ください。

こちらが2018年度のベスト10です。

1位『雪の階』奥泉光(中央公論新社)

2位『ベルリンは晴れているか』深緑野分(筑摩書房)

3位『碆霊の如き祀るもの』三津田信三(原書房)

4位『星詠師の記憶』阿津川辰海(光文社)

5位『蒼き山嶺』馳星周(光文社)

6位『ハロー・ワールド』藤井太洋(講談社ノベルス)

7位『インド倶楽部の謎』有栖川有栖(講談社ノベルス)

8位『探偵AIのリアル・ディープラーニング』早坂吝(新潮文庫nex)

9位『鏡の背面』篠田節子(集英社)

10位『皇帝と拳銃と』倉知淳(文藝春秋)

すべての候補作はこちらのページをご覧ください。

選考の模様はyoutubeでお聴きいただけます。

公開選考会その1

公開選考会その2

公開選考会その3

公開選考会その4

素敵な選書で読書家を魅了するBOOKS青いカバさんのホームページはこちら。

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