歩くもの
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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・神楽坂「神楽坂サイクル」「アルスクモノイ」
9月某日 ここのところ浪曲再入門のつもりで集中して聴いているのだが、詳しい方から「やっぱり実際に唸ってみないと浪曲師の技巧はわからない」と教えていただき、玉川奈々福さんの「ガチンコ浪曲講座」に通ってみることにした。 この日はその第一回目である。会場は総武線沿線の某所なので早めに家を出たのだが、気づくとなぜか神楽坂の駅にいた...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・桜木町「天保堂苅部書店」、馬車道「誠文堂書店」
9月某日 朝から博麗神社秋季例大祭用の原稿の取り組んでいたのだがつまらないことで引っ掛かってしまい、いっこうに進まず。時間切れになり、諦めて横浜に向かう。桜木町のにぎわい座のげシャーレで、浪曲の昼公演があるのだ。贔屓の東家一太郎さんと曲師・東屋美さんである。 早めに桜木町に着いたので、まずはいろいろ調査を。しばらく行かないうちに、...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・雑司ヶ谷「みちくさ市」
9月某日 そういえば、9月15日は雑司ヶ谷鬼子母神通りのみちくさ市内で一箱古本市に出店したのであった。お暑い中を来店いただいたみなさまに、遅くなりましたが御礼申し上げます。6月の前回に比べて珍しいものはあまり無かったのだけど、その分数を補った感じであった。知り合いの方にも来店いただいた。「直木賞のすべて」の川口則弘氏がいらっしゃったので...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年4月・浜北「寿堂」・浜松「丸書房」
4月某日 早朝に浜松の宿を出る。駅前の南口にあり、そこから改札口までは指呼の間である。東海道線で一駅乗って、昨日の終点であった高塚駅まで行く。ここから国道257号線をえっちらおっちら歩くのである。 特色のあまりない一本道であり、途中に東海道67番目の篠原一里塚を見つけただけでも大いに楽しみになる。一里塚は東海道歩きにおける一大イベ...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年4月・浜松「百寿堂」「典昭堂」「開陽堂書店」「時代舎古書店」
4月某日 この日のことを書き忘れていたので、慌てて思い出している。 東海道歩きの天竜川~浜松宿間を歩いたときのことである。浜松は東海道29番目の宿場で、前の見附宿からは天竜川を渡った先にある。その天竜の川風にさんざん吹かれまくったものでめげてしまい、前回は天竜川橋を渡ってすぐギブアップしてしまったのだった。いや、本当にすごい風圧だ...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・新宿「古本浪漫洲」、阿佐ヶ谷「千章堂書店」「ネオ書房」「古書コンコ堂」「銀星舎」「ゆたか。書房」
9月某日 新宿の道楽亭で「はばたけ!! 令和元年年明け三人組」という浪曲会が開かれていたので聴きにいった。浪曲の世界には前座、二ツ目、真打といった落語のような階級はないのだが、年明け、あるいは年季明けということがある。落語で言えば前座に当たる立場の浪曲師が、これからは一本立ちしてやっていくということで披露目を行うのである。今年になってそ...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月静岡「水曜文庫」「あべの古書店」、南伊東「岩本書店」
(承前) 9月某日 ようやく目的地にたどり着いたのが午後6時過ぎ、正確には静岡駅ではなく、静岡鉄道で一つ手前の日吉町に予約していたホテルがあった。ここからだと水曜文庫まで近いのである。水曜文庫の閉店が19時30分であることは前もって調べてあったので、頃合いを見て出かける。夜に訪ねるのは初めてだ。先日もそうだったが、来客があって店長...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・草薙「にし古書倶楽部」「ピッポ古書クラブ」
(承前) 9月某日。 この夏は最後の青春18きっぷ使用日になるので、有意義に過ごすべく、とりあえず函南の未訪店ブックハウスを訪れた。そこから東海道線に戻るともう午後四時近い。今日は静岡泊まりになるので、東京までの足を気にする必要はないが、それでも静岡駅には午後六時くらいには着いておきたい。なぜかって。水曜文庫が午後七時半、...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・沼津「マンガや」、函南「ブックハウス」
9月某日。 早起きして浜松市まで行き、未踏の古本屋を何軒か回るつもりだったが、念のため確認したところ、八月の鯨はこの日だけぽっかりお休みになっていた。もう一軒、駅からかなり離れたところにあってバスでしか到達できない丸書房に行くつもりだったのだけど、とんでもない勘違いをしていたことに気づいた。このお店「1日から10日まで営業であとはお休み」だと思...
街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年8月・高雄「猫手書店」
8月某日 台湾のお話、続き。 高雄市に行くことが決まったとき、事前にネット検索してどうしても行きたいと思った場所が一つあった。その名を猫手書店という。 高捷電鉄橘線の終点から一つ手間、鹽埕埔(真ん中が環境依存文字だと思う。土偏に口を書いて下に壬)駅、その1番出口の正面、道を渡ったところのビル二階にある。正式名称は猫手Book...