街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2019年9月・雑司ヶ谷「みちくさ市」

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一箱古本市で松恋屋店番中の私。

9月某日

そういえば、9月15日は雑司ヶ谷鬼子母神通りのみちくさ市内で一箱古本市に出店したのであった。お暑い中を来店いただいたみなさまに、遅くなりましたが御礼申し上げます。6月の前回に比べて珍しいものはあまり無かったのだけど、その分数を補った感じであった。知り合いの方にも来店いただいた。「直木賞のすべて」の川口則弘氏がいらっしゃったので、懸案事項について少しお話をした。帰りがけに信濃毎日新聞社刊の『黒部の太陽』を買っていかれたので何ゆえかお聞きしたら「作者の木本正次は直木賞候補作家だから」とのお答えであった。さすが。本も行くべき人の元に収まって幸せであろう。

12時半になって若林踏氏が現れて店番を代わってくれたので、他の店を見て歩く。「絶対本は買わないから」と宣言して出たのに抱えるような量の本を買って戻ってしまったので「そんなことだろうと思ってました」と冷たい目で見られた。しかしいろいろあって買わなければならない本ばかりだったから仕方ないのだ。これでいいのだ。古書フォニャルフも出店していて、古本屋ツアー・イン・ジャパン氏にご挨拶する。前回もご挨拶はしたのだが名刺を持参していなかったのである。ところが名刺が見当たらず、やむをえず年賀状の残りで代用する。店番中にお邪魔をして申し訳ないと思ったが、ちょっとだけ立ち話をした。先日の「古本屋ツアー・イン・ジャパン」で青春18きっぷを使って岡崎武志氏と栃木市に行かれた話を書いておられたので、私も行った吉本書店のことなどを。いつも古本屋探しで参考にさせてもらっているので、そのお礼も言えてよかった。

終了時刻の午後4時まで粘ったら最後の数分で1冊売れたので、まずまずの成果である。前もって宅急便で送った分とトランクで持参したものを合わせたより、ちょうど談ボール1箱分くらい本が減っていた。自分で買った分を入れてその量だから、実際はもうちょっと売れたのだと思う。お財布の中もちょうど帳尻が合う感じになっていた。

東池袋まで移動して若林氏と「ミステリちゃん」の収録。その後で観覧に来てくださっていたみなさんと少し打ち上げして帰る。本のことばかりの一日だった。次回のみちくさ市にもたぶん出店予定なので、よかったらみなさまお越しくださいませ。

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