bookaholic認定2017国内ミステリーベスト10決定! 1位は謎解き小説の至宝!

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ミステリー評論家である千街晶之、若林踏両氏と杉江松恋が決める2017年度の国内ミステリー・ベスト10が、翻訳編に続き12月20日に決定しました。会場ではまず、3人のうち1人だけが挙げる作品についてそれぞれが紹介、続いて複数名が推すものについて意見を交わした後、ランキングの選考に入りました。順位については下記をご覧ください。1位に選ばれたのは、千街・杉江がそれぞれ推した『ミステリークロック』でした。対抗馬として深町秋生『地獄の犬たち』の書名も挙がり、2017年度を代表する犯罪小説であるにもかかわらず各種ランキングでは不遇であったという事情も含め、こちらを1位とすべきではないかという声が出ました。最終的な決め手としては『ミステリークロック』の「圧倒的なアイデア量」「表題作を読んでいるときに味わう、ミステリーにはまだこんなことができるのかという驚きが、このジャンルの未来についての希望につながる」「里程標となるべき作品だ」という意見が勝り、首位に輝くことになりました。ただし本作に限らず、ランキングに登場したどの作品も必読の高水準にあります。ぜひ読書の目安としてご活用ください。

1位:『ミステリークロック』貴志祐介(KADOKAWA)

2位:『地獄の犬たち』深町秋生(KADOKAWA)

3位:『ホワイトラビット』伊坂幸太郎(新潮社)

4位:『狩人の悪夢』有栖川有栖(KADOKAWA)

5位:『スウィングしなけりゃ意味がない』佐藤亜紀(KADOKAWA)

6位:『ヒストリア』池上永一(KADOKAWA)

7位:『機龍警察 狼眼殺手』月村了衛(早川書房)

8位:『名探偵は嘘をつかない』阿津川辰海(光文社)

9位:『いくさの底』古処誠二(KADOKAWA)

10位:『開化鐵道探偵』山本功次(東京創元社)

次点:『僕が殺した人と僕を殺した人』東山彰良(文藝春秋)

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