終電で来て始発で帰る、おそらくは世界で唯一の「真の深夜寄席」であり、「オールナイト興行」の落語会だ。16回目を迎え、お客様もまずまずの入り。本来は8月の興行なのだが、お盆休みなどで人出が見込めないことを鑑み、9月初旬にずらしたわけである。夜になって雨もぱらついたが、足止めをするほどの降りにはならず一安心した。
この日の番組は以下の通り。
牛ほめ 語楼
権助魚 談四楼
浜野矩随 談四楼
談四楼さんは仲入りをとらずに二席続けて演じると宣言して権助魚。落ちも談四楼オリジナルの、夏の定番である。談四楼さんの権助は人を食った態度の中に愛嬌があっていい。旦那の素行を探れ、との頼みを言い出しかねてもじもじしているおかみさんを勘違いして「なんなら今夜台所に忍んできなせえ。願いを叶えてやるべ」と悦に入るところでいつも笑う。
終演後はいつものように夜が明けるまでの懇親会である。持参した『桃月庵白酒と落語十三夜』もお客様に買っていただけた。しばらくは手売りでもがんばります。
次回「オールナイトで談四楼」は10月23日開催予定。ぜひご来場ください。