東海道 一覧

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・運動公園前「第一ブックセンター」、遠州病院前「古本と珈琲八月の鯨」

某月某日 (承前) 二川駅から東海道の吉田宿本陣がある豊橋駅前まで歩く、というのが青春18きっぷ小旅行四日目の目的であった。途中だらだらと北西へ向かう国道一号線沿いに歩いていて、気づいたことがあった。 次の信号を右折して真っ直ぐ行くと、第一ブックセンターへの近道じゃないか。 そうなのである。豊橋市内には後二軒古本屋があ...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・二川「ヤマザワヤ書店」+東海道歩き

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2020年1月・二川「ヤマザワヤ書店」+東海道歩き

某月某日 浪曲&古本の大阪行で復路は新幹線を使ったのであと二日分の青春18きっぷが余ってしまった。となれば行く先は一つしかない。 豊橋である。 なぜ豊橋なのかといえば、まだ記事にはしていないが、二度目の東海道歩きで吉田宿(豊橋)の一つ手前である二川宿まで来ているからだ。東海道は吉田宿まではほぼJR東海道本線に沿っているが、そ...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール番外・赤旗連載「通勤型街道歩き」6

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール番外・赤旗連載「通勤型街道歩き」6

最近は、東海道新幹線に乗るとずっと窓外を眺めている。歩いたことがある場所を通るからだ。「あ、あそこは腹が減って大変だったあたりだ」などと思い出しているうち、目的地に着いてしまう。踏破したことで、わが町のような親近感が湧いているである。 街道を歩くと自分の背の高さで土地を記憶することになる。たとえば「天下の険」と歌われた箱根山で私が覚えているのは...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール番外・赤旗連載「通勤型街道歩き」1

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール番外・赤旗連載「通勤型街道歩き」1

小学生のとき、寝台特急さくらに乗った。真夜中に目が覚めて窓外を見たら、そこに家並みがあり、そんな時刻なのにいくつかの家には明かりがついていた。 当たり前だが、人が住んでいる、と思ったのである。日本中すべての土地に人が住んでいて、それぞれの暮らしをしている。それを全部訪ねてまわりたい、と思った。変な小学生だ。 7年前、縁があって同業の藤田香...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2017年10月東海道再訪その6 富士駅~蒲原

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2017年10月東海道再訪その6 富士駅~蒲原

2017年10月4日午後6時の私はJR東海道線の富士駅前にいた。 前回の続きで東海道を歩くためだ。二度目の東海道行で、初めての泊まりがけである。東海道を何回かに分割して歩こうとすると、調整に苦労する場所がいくつかある。前回の小田原~三島間がその一つで、箱根で宿泊したくなければ無理をして一日で山を越える必要がある。箱根を西側に下りたあとも...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2017年6月東海道再訪その5 三島~吉原、富士駅

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2017年6月東海道再訪その5 三島~吉原、富士駅

古本屋巡り、という点では三島には苦い思い出がある。三島の市街地に唯一残っていた個人経営の古本屋、北山書店にわずかの時間差で間に合わず、訪問しそこねたからだ。 藤田香織氏との共著『東海道でしょう!』によれば、最初の東海道踏破の旅で二回三島宿に滞在している。一度目は大磯~原間を歩いたときだ。東海道ビギナーだった我々は、その時点で箱根を越える自信がな...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2016 年7月東海道再訪その2・保土ヶ谷宿~藤沢宿

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2016 年7月東海道再訪その2・保土ヶ谷宿~藤沢宿

大学で美術史専攻だった友人がアンコールワットに短期間の発掘調査に行くことになった。もう二十年ぐらい昔の話である。 聞けば、直接カンボジアに入るのではなく、いったんタイのバンコクで準備を整えてからカンボジアに出発するのだという。 その報告を聞きがてら会って、飲んだ。 「探検隊、パッポンで全滅」 「それは何かね」 「手向けの...

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街てくてく~東海道・岡部宿の赤いアレ

街てくてく~東海道・岡部宿の赤いアレ

街道歩きの楽しみは、街の景色が移り変わるところにある。 家を中心にして周辺を散歩するのは定点観測である。気が付かないうちに店が入れ替わっていたことに驚き、街路樹についたつぼみが次第にほころんでいくのを幾度も足を運んで見守る。それに対して街道歩きでは、通り過ぎていく街の眺めに興趣がある。たいていの街路は平凡で、どこも同じに見える。しかし、よく目を凝らして...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2016年7月東海道再訪その1日本橋~保土ヶ谷宿

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビール 2016年7月東海道再訪その1日本橋~保土ヶ谷宿

(前回の街てくてくはこちら) おっとっと。 bookaholicの開設記念に趣味の街歩きについて書こうとしていたのだった。「街てくてく」というのはつまり私がいちばん好きなこと、気ままに街を歩いて疲れるまで歩いて、それ以上歩けなくなったら銭湯にでも入って体をほぐして、近くに古本屋があったら寄って、余力があったらビールでも飲みましょう、という...

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街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールVOL0

街てくてく~古本屋と銭湯、ときどきビールVOL0

きっかけは、栄養士さんの一言だったのである。 私には糖尿病という持病があり、これは完治することがないが、小康状態を保てば決して長命も夢ではない、という患者の自戒を必要とするたぐいの病気だ。

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