立川談志 一覧

芸人本書く列伝classic vo.6 立川談四楼『談志が死んだ』

「とんでもねえこと書きやがって、てめえなんざクビだ失せろとっとと出てけこの大バカヤロー」 突然の罵声である。その日、立川談四楼の自宅の電話に、こんな一方的な留守録が入った。たまたま別の階にいて受話器を取れなかった談四楼は慌てて折り返しの電話を入れる。怒声の主が、師である立川談志だったからだ。 おそるおそる話しかけてみると、たちまち相手の声は怒りの...

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芸人本書く列伝classic vol.5 水道橋博士『藝人春秋』

芸人本書く列伝classic vol.5 水道橋博士『藝人春秋』

下記の文章は「水道橋博士のメルマ旬報」に掲載されたものだが、初出はエキサイトレビューである。公開した後で博士と話す機会があり、あれをぜひメルマ旬報に、という要請があったので再掲することになった。ただし、そのまま載せるだけでは原稿料の二度取りみたいであまりにも芸がない。そこで、エキサイトレビューへの発表時には内容に一般性がないと考えてあえて書かなかったことを追...

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芸人本書く列伝classic vol.4 立川志らく『談志のことば』『談志・志らくの架空対談』『DNA対談 談志の基準』

芸人本書く列伝classic vol.4 立川志らく『談志のことば』『談志・志らくの架空対談』『DNA対談 談志の基準』

すごいぞ、立川志らくの狂気がどんどん進行しているぞ! 会ったこともない人をつかまえて失礼千万なことを言っているわけだが、でもすごいのである、志らく。ちょっと目が離せないことになっている。 立川志らくが落語立川流家元・立川談志に入門したのは1985年のことである。当時は日本大学芸術学部に在籍し、落語研究会で活動してい...

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芸人本書く列伝classic vol.3 吉川潮『談志歳時記 名月のような落語家がいた』

芸人本書く列伝classic vol.3 吉川潮『談志歳時記 名月のような落語家がいた』

かつて『泣き虫』という本があった。 プロレスラー・高田延彦が自身の半生を振り返り、ライター・二宮清純がまとめたものである。当時はまだミスター高橋『流血の魔術 最強の演技』(2001年)に端を発するプロレス暴露本ブームのさなかであったから、2003年にこの本が刊行されたときにもそうしたものの一冊として受け止められた。だが刊行から10年経った今にな...

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杉江松恋不善閑居 ビートたけしの落語について(水道橋博士のメルマ旬報補足)

立川梅春ことビートたけしの落語をちゃんと聴いてみたいと思いつつ、いまだ果たせずにいる。この場合のちゃんと、とは生で、ということを意味するので、当分先になりそうだ。 昨日配信された〈水道橋博士のメルマ旬報〉で、連載「芸人本書く列伝」は三冊の本をとりあげた。「師弟と芸名」で括って考えた三冊でもある。取り上げた順に書くと、林家木りん『師匠! 人生で大切なこと...

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電撃座通信 立川談慶「談慶の意見だ ♯14」20170210

電撃座通信 立川談慶「談慶の意見だ ♯14」20170210

今回で十四回目を迎えた「談慶の意見だ」は落語立川流真打の立川談慶さんが、落語三席の他に絵手紙漫談とゲストを招いてのトークでお客をもてなす多面的な落語会だ。今回のゲストは松岡慎太郎さん、落語立川流家元である故・立川談志長男である。お互いに旧知の仲である二人がどのようなトークを披露するかが、今回の焦点となった。松岡氏をお目当てとする新規のお客さんも多かっ...

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チミの犠牲はムダにしない! その14『これでいいのだ。』赤塚不二夫

チミの犠牲はムダにしない! その14『これでいいのだ。』赤塚不二夫

杉江松恋のチミの犠牲はムダにしない! 第14回「これでいいのだ。」赤塚不二夫(メディアファクトリー) 『これでいいのだ。』は、タイトルですぐおわかりのとおり、あの不世出のギャグ漫画家・赤塚不二夫の著書である。赤塚先生が北野武、立川談志、タモリ、松本人志といった偉大な芸人、アラーキーこと荒木経惟、小説家・柳美里、そしてなぜかカリフォルニア生...

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